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オヤジの思い出話 その4 「お誕生会」

オヤジの思い出話なんかつまんないでしょうが
思い出しちゃったからには仕方が無い
あなたも見ちゃったからには腹を括って読んでいただきましょう(^^)

てな訳で
1年ぶりの茶飲み話・・・

 
【第4弾】
お誕生会

続き

12月はのどかの誕生月
幼稚園ではお誕生会があるらしい
どんなことをするのか詳しいことは判らないが
ママに言わせると大事なイベントなんだそうだ

ぼくの記憶の中にある幼い頃の誕生会は1つだけ
実際は何度か経験しているんだろうけど
その一度が強烈な印象として残ってしまっているので覚えていないのかも知れない



小学3年の秋
マイホームの買い替えで
ぼくの人生で最初で最後となる転校をすることになった
正確な時期は覚えていないのだが
今から思えば恐らくぼくの誕生月でもある11月前後の転校だったのだろう

無事転校し、何日か経った学校の雰囲気にもようやく慣れた頃に
お誕生会が開催された

全く要領の判らないぼくは
同じ誕生月の数人のクラスメイトと共に教室の中央に置かれた自分の机に座らされた

「何が始まるんだろう・・・?」

「さあ、プレゼントを渡して!」
先生のそんなような掛け声で
周りにいた大勢のクラスメイトが手に手にプレゼントの包みを持って、ぼくたちの机に「どっ」と押し寄せてきた

「!?」
そうか!
ようやく理解した!
なんて楽しい「誕生会」なんだろう!

お調子者のぼくは
クラスメイトが「わぁ」と押し寄せてくるのを見て
うれしくって、うれしくって
大はしゃぎで机に下に潜り込んだ

・・・
・・・
しばらくして
その場の騒ぎが収まった
ぼくはそろそろと机の下から這い出した
机の上はどんな素敵なことになってるんだろう!

小さな机には色とりどりのプレゼントがいっぱいでこぼれ落ちそう・・・他の子の机の上には
転校してきたばかりのぼくの机には、何ひとつ・・・ない
残酷なコントラスト

・・・当たり前だけど

ぼくは
小さな頭で理解していた
プレゼントが無いのは当たり前
だって・・・転校してきたばかりなんだもん
なのに
なのに・・・
何でウレシそうに机の下に潜っちゃったんだろう
・・・そんなこと判ってるのに!

みんな
小学3年生
幼稚で残酷で・・・純粋で



ちょっとしょっぱい思い出でした・・・(^^ゞ

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